温泉旅館・宿・ホテルの宿泊予約サイト「ゆこゆこネット」のAWS運用支援
ゆこゆこホールディングスはオンラインでの宿・温泉の情報提供と宿泊予約受付を行う「ゆこゆこネット」、温泉旅行に関する情報をコンシェルジュ視点で伝える温泉メディア「YUKOTABI」を運営する企業です。2002年の情報誌創刊から事業をスタートし、現在サイトは月間アクセス数2000万PVという支持を得ています。
当初はシニアをターゲットとした情報誌のみの情報提供でしたが、サイト公開から老若男女を問わない温泉メディアとしての展開を狙っており、その過程においてオンプレミスのシステム構成からAWSを活用したクラウドへシステムアーキテクチャを変更しました。
システムのクラウド移行がほぼ終わった段階でクラスメソッドへ技術支援のご依頼をいただき、AWS基盤の構築コンサルティングという形での業務支援を継続しています。
契約期間 | 2018年4月〜2019年3月 |
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チームメンバー | 若林駿典、千葉淳、佐伯航 |
職種 | 営業、AWSソリューションアーキテクト2名 |
業種 | 宿泊・旅行 |
ソリューション | AWS総合支援サービス「クラスメソッドメンバーズ」 |
営業1名、エンジニア2名体制で支援しました。
以前、ゆこゆこホールディングスでは、データセンターにサーバを設置して運用していましたが、インターネットによる情報提供・予約にも力を入れようとクラウドに移行したのが2018年1月。その当時はマルチベンダーによる運用を行っていました。
50代以降のシニア層の利用が多いことから、コールセンター受注システム経由で予約登録するパターンが少なくありません。移行作業日はデータベースのスペックの見積もりが甘く、システムがストップしてしまい電話での受け付けを止めてもらう必要があったというトラブルにも見舞われましたが、次の日にデータベースのスペックを上げて移行は完了。しかし、クラウドサービスに移行したもののスケーラビリティに対する不満は残りました。
また、アプリケーションの機能追加やゆこゆこネットのコンテンツ追加によって動作が重くなることがあり、ゆこゆこホールディングス サービスデザイン部 情報システムグループ グループマネージャーの菊本大介さんは「インフラ面の対応をしていただいても解決せず、『インスタンスサイズを上げれば大丈夫』という決して満足度の高くない回答もあり、運用面では改善の余地があると考えていました」といいます。
その時点で構築されていた既存システムを極力活かしながら支援した内容は、主に以下のような内容でした。
2018年1月に移行した際にApache関連の構成上、「リリースしたいものがあっても、デプロイをお願いしている会社の都合に合わせないと実行できませんでした」(サービスデザイン部 情報システムグループ 安原浩さん)という状況がありました。また何か問題があったときのロールバックによる影響も大きく、現代のスピード感あふれるコンテンツ更新にはほど遠い状態でした。
そこでクラスメソッドの技術支援によりNginx on EC2へ移行し、パイプライン処理周りの改善を行うことで、リリースの自動化や時間の短縮化を実現。さらには自社で更新したい時にいつでも更新できるよう環境改善したのです。
「以前はリリースに3時間ほどかかっており、その間はずっと作業に専念している必要がありました。リリース時間に合わせて業務を調整しなければならないということもあったのです。今はリリース処理を流して、その間に別の作業を行えますので、エンジニアとしての生産性を上げられています」と安さんは振り返ります。
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