長期的なAWS活用サポートと構築支援
IDOMがAWSを利用し始めたのは2010年のこと。自動車の査定に用いるシステムでiPad端末を導入するにあたり、インフラを従来のオンプレミス環境ではなくフットワークの軽いパブリッククラウドで検討しはじめたことがきっかけです。
もともと同社では仮想サーバやプライベートクラウドを利用していましたが、システム構築時のSIerやメーカーへの手配、要件とリソースの検討といった長いリードタイムが大きな課題でした。また、事業会社としてシステム開発を協力ベンダーに依頼することも多く、在庫管理といった本番環境のほかに開発基盤など、社内外にシステムが多数存在します。ハードウェア容量が限られるオンプレミス環境では、気軽に「ちょっとシステムを立ち上げよう」というわけにはいかなかったのです。
その点AWSはIaaSとして実用的なだけでなく、さまざまなシステムレイヤーに応じた幅広いサービスが利用できる点、マネージドサービスやAPI活用による時間などのコストやリスク削減を図り、事業の課題に大きく貢献ができそうな点が魅力的だったといいます。
「AWSを採用することでスピードが大きく改善されました。それまで新たに何かをスタートさせる場合、まずインフラ周りのメンバーが要件を定義して検討する作業が発生していましたが、今はアプリ側でもエンジニアが『デフォルトはAWS』と考えるようになって話が早くなりましたね」
データセンター入局など物理的な手間から解放されただけでなく、多様なサービスで利便性や柔軟性も向上。現在では同社のほぼ全サービスがAWSベースとなり、700超のインスタンスという規模でAWSが利用されています。
契約期間 | 2013年〜現在 |
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チームメンバー | 中山順博、渡辺聖剛、筋野宏一 |
職種 | AWSソリューションアーキテクト2名、営業 |
業種 | 流通・小売 |
ソリューション | AWS総合支援サービス「クラスメソッドメンバーズ」 |
長期にわたるパートナーシップなので担当者の入れ替わりはありますが、現在はエンジニア2名、営業1名で協力して支援を行なっています。
クラスメソッドは総合支援サービス「クラスメソッドメンバーズ」を通じ、同社にAWSの割引提供や各種技術支援といった多岐にわたるサポートを5年以上行っています。
お声がけをいただいた2013年当時IDOM様はAWS活用をさらに積極化させるべくパートナーを検討しました。数々の候補からクラスメソッドに決めた理由は、「レスポンス」に好感を持ったところだと振り返ります。
「こちらの問い合わせに対して、クラスメソッドはAWS側の標準的なサポートにプラスアルファする形でエンジニアとしての知見が添えられていました。そのアドバイスはこちらの事情を理解している上に自社サービスとのしがらみのない、我々のAWS活用を最大化するためのフラットな視点のアドバイスでした」
現在もクラスメソッドは日常的なやりとりに加え、クラウド活用支援オプションなどで密接な運用サポートを展開。利用状況に応じてリザーブドインスタンスの期限切れなどのアラートやセキュリティに関するレポーティングを行い、必要に応じて同社とBacklogでの課題管理、Googleハングアウトでの打ち合わせも実施しています。
「ユーザーである我々やその先のエンドユーザーに寄り添っていただける点がうれしいですね。営業努力や人数を割いてなんとかするのではなく、こちらに合わせて柔軟に仕組みを変えていけるところなど、ほかではできないところだと思います」とIDOM様は語ります。
IDOM様からは「アーキテクチャに関しては、決定するためのモックアップ作成などで弊社側の理解向上に努めていただいたり、都度変化するAWSでも我々に最適な構成を柔軟に導いていただきました。設計期間は早く、モックアップの作成を含めて1、2週間ほどで上がってくることもあり、とてもスピーディです」との評価をいただいています。
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